逆流性食道炎とは、胃の内容物が食道を逆流することにより食道に炎症を起こす病気です。食道と胃のつなぎ目にある食道下部括約筋という筋肉が逆流を防いでいますが、緩むことで逆流がおきるようになります。
その原因は、加齢、食べ過ぎ　早食い　アルコール　高脂肪食　衣類の締め付け、肥満　喫煙　猫背　ストレスなど様々なので、治療の基本は生活習慣の改善が大切になりますが、それだけでは完全に症状をなくすのは難しく、生活習慣の改善と合わせて薬物治療が必要になります。
薬物治療は、胃酸の分泌を抑える薬や、消化管の運動を促進させる薬を使用します。お薬で症状がなくなっても食道の炎症はすぐに収まるわけではないので、しばらくお薬を続ける事が勧められます。炎症が軽く、症状がまれにしか起こらない方には症状があるときだけ服薬する方法もあります。
当院では薬物療法だけでなく、生活指導も行います。お気軽にご相談ください。

大腸ポリープは、大腸の粘膜の一部がイボのように隆起してできたもののことを言います。大腸ポリープはその構造により腫瘍性のものとそれ以外（非腫瘍性）のものに分けることができます。さらに腫瘍性のものは良性のものと悪性のものに分けることができます。
また非腫瘍性のものはすべて良性となります。
腫瘍性のものの多くは腺腫（良性）ですが、放置して成長すると悪性化（がん化）します。また、ポリープが大きくなると出血が起こり、便潜血が陽性になりますが、小さい腫瘍性のポリープでは便潜血は陽性になりません。そのため、大腸がんなどが増えてくる40歳を過ぎましたら、一度は大腸カメラ検査を受けることをお勧めします。
当院では、大腸カメラを行い、ポリープが見つかった場合、大きすぎず、多数でなければその場で切除します。また、悪性が疑わしいものに関しては組織を採取して生検を行います。
一度でも大腸ポリープを切除したことのある方は、定期的に大腸カメラでフォローをしていくことをお勧めします。